EPSONプロジェクター【EH-TW5650】の駆動音/消費電力をチェック #エプソンのホームプロジェクター #dreamio

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エプソンより、ホームプロジェクター【EH-TW5650】を半年間モニターする機会を頂いてます。

エプソンが提唱する「ホームプロジェクターのある暮らし dreamio style」
https://www.epson.jp/products/dreamio/style/

一般家庭が、ホームプロジェクターを取り入れるとどのように変化していくか、メーカーが想定している dreamio style に近づけるのか、ただのインテリアの一部と化すのか数回に分けてお伝えしていきます。

今回は、量販店やモニタールームなどではわからないプロジェクターを動かした際の駆動音や消費電力など個人的に気になった点を簡単にチェックしていきたいと思います。


 約3か月、プロジェクターを利用してみて

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我が家に EH-TW5650 が来てからは iPad や Fireタブレット などで視聴していた動画配信サービスをプロジェクターを通して視聴する機会が増えました。ただ好きなタイミングで好きなように楽しんでいるかというとそうではなく、家族構成・住環境の都合で子供が寝静まった夜や休日に部屋を暗くして非日常感を出して楽しんでいます。

当初 torne / nasne で録画した動画をプロジェクターに投影しようと考えていましたが、「著作権保護エラー」という壁の前で手持ちの機器からは視聴できず。

DTCP-IP / HDCP規格周りなんでしょうけど、私の中では7-8年程前の話(PT2・TS抜きやらが一部で流行った頃)なので懐かしさと手持ちに対応機器がないのもびっくり。

こちらに関しては、EH-TW5650 が悪いという訳でもなく我が家の接続機器の問題。抜け道はあるとはいえ一般的には、規格に対応したレコーダーなどを経由するのが一番確実で簡単でしょう。

折角なので残りのモニター期間を更に楽しむ為、レコーダーを購入しようか検討中。レコーダーと接続すれば上記の録画データも簡単に再生できるのに加え、テレビ番組もプロジェクターで投影する事ができるので、また一つ dreamio style に近づける?

ただテレビ視聴を含め、日常的に利用するとなると事前に確認したい事がいくつか。

前振りが長くなりましたが、プロジェクターの日常利用を想定して確認したい点

・プロジェクターの本体温度・排熱
・環境によって気になる駆動音
・消費電力、電気代はどの程度か

視聴環境近くに子供の寝室・エアコンがない、といった我が家の環境において上記がどんなものか簡単に計測してみました。

※検証・計測環境は、我が家という限定的な環境下・簡易計測機器(校正機関で校正・認定されたものではない)ですので一つの目安として参照下さい。

 プロジェクター視聴、計測環境・計測機器

今回、各動作を計測・確認したのは【3】の Bed Room 1 (以後視聴部屋)。Bed Room 2(以後子供部屋) は寝室もかねた子供部屋になっていて私の dreamio style は大半は視聴部屋で構築されています。

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※休日時は【1】【2】の中間にプロジェクター設置。

視聴部屋(Bed Room2)におけるプロジェクター利用イメージ

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視聴部屋でのプロジェクターと椅子との距離は1m程。また子供の寝室が隣+利用時間はほぼ深夜という事・騒音などを考えてBluetooth経由のヘッドホンにて利用。(エアコン無し)

プロジェクターの本体温度・排熱

個人的に一番気になっていたのは、排熱温度。プロジェクターの設置場所から投影する壁までは約2m程、視聴する椅子とプロジェクターとの距離は1mあるかないかという近い距離。

検証として約6時間程、動画をループ再生した所、前面排熱ファン部において一時的に83.2℃まで上昇したのを確認しましたが、平均して70℃前後で落ち着いていました。

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検証時最大温度

高温について確認した所、排気部はランプの影響を受け他の箇所よりも温度が高くなってしまうが、あくまで仕様範囲内なのでエラーや溶解などの問題にはならないとの事。

ただ近づくと熱いので念の為、子供やペットが排気部に近づいたり接触しないように、また熱籠りしないような設置を考慮した方がよさそうです。

一部分が熱いから問題かというとそうでもなく、全体で見れば40℃未満と上手く冷却出来ているといえます。

他社、年代・グレードが違うので比較にはなりませんが、BenQ 4Kプロジェクターや手持ちの三菱のプロジェクターも排気部は70℃前後となっていましたので EH-TW5650 が特別、高温になるという訳ではなさそうです。

環境によっては気になる駆動音

騒音計

騒音計

次に気になったのが駆動音。感じ方は環境や個人差によるものが大きいのであくまで個人的な感想ですが、深夜の狭い空間(7.1畳の部屋ですが区画を分けているので実質3畳ほどの空間)、二重窓・ピアノ可(限定的)の部屋で音がこもりやすいのもあってか起動時・視聴時の駆動音(ファン)を一度意識してしまうと気になる。

実際の駆動音は、起動時ファン回転が最大になる時で63dB前後。あとは安定して45dB前後、実際に視聴する時の椅子(1m程離れた場所)では35dB前後と自分が想定していたよりも小さい数値。

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出展「全国環境研究議会 騒音小委員会」

上記、騒音の目安を見るに通常の駆動音(45dB未満)は視聴距離によって音は減衰する事も考えたらとても静かと言える。

家族に駆動音を聞いて見た所
・扇風機程度
・PS3やサーバーの方が気になる

との事なので利用状況が深夜が多い事もあってか私の気にしすぎだったかもしれません。

また静かだと認識してからは、音が気にならなくなった単純な私。

消費電力、日常使用を想定したらどの程度か

総務省 平成29年情報通信白書※1によると、テレビの視聴時間はリアルタイム視聴と録画を合わせて最大で400分程※2。ざっくりと1日に7時間プロジェクターを利用した際の消費電力・電気代の目安はどんなものか。

※1:総務省 平成29年版 情報通信白書 主なメディアの利用時間と行為者率
※2:リアルタイム視聴(2016年休日 60代 325.1分)

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電源投入から、動画視聴において202W前後で動作

EH-TW5650 消費電力(私の視聴設定:ほぼ標準)は202W、待機時が最大0.2W。雑な電気料金シミュレーションをすると以下の通り

利用時
202W(消費電力) × 7時間(1日) × 30日(使用日数)
= 約1,145.3円(合計電力量 42.42kWh)

待機時
0.2W(待機電力) ×  17時間(1日) × 30日(待機日数)
= 約2.27円(合計電力量 0.09kWh)

という事で1月あたり約1150円以下

※1kWh単価は電力会社・契約プラン等で変化しますが全国家庭電気製品公正取引協議会定めの 1kWh単価 27.0円で計算。

モニター機では確認できなかったのですが仕様に記載されている312W(明るさ切り換え「高」)の場合は、上記同条件の計算において約1,772円(合計電力量 65.61kWh)となります。

ちなみに、手持ちの三菱プロジェクターは標準設定で約250Wという事で、1月あたり、約1420円程。


 計測結果を見て

うるさい・熱い・消費電力が高いといったイメージがどこかにありましたが、実際に計測し数値として見る事でそんなイメージは過去のものとなりました。

解像度やコントラストを向上させつつ消費電力も現実的な数値。各社の動きを見れば 4Kモデルの低価格化など、贅沢品に感じていたプロジェクターも背伸びすれば手が届く範囲にまであと一歩、という事で期待してますエプソンさん!

電気代は心配する必要がなくなったので、次回はネット上で見られるプロジェクター活用法をいくつか試してみたいと思います。


本モニター品 EH-TW5650 を含む、ホームプロジェクター dreamio 、dreamio style に関しては下記となります。

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