12月17日(土)秋葉原にて、日本最大級ハードウェアコンテスト「GUGEN」の展示会・授賞式が秋葉原ダイビル コンベンションホールにて参加費無料だったので足を運んでみました。
□GUGENコンテストとは
GUGENコンテストは、2009年から、毎年開催された「電子工作コンテスト」が前身として生まれた、実用性や商品性の高いアイデアを表彰するMakersの登竜門です。
『ものづくり』をされる方々にとって年末の風物詩となり、前身となる「電子工作コンテスト」から数えて8年目となります。
GUGEN(グゲン) = 考える、作る、かたちにする。
詳しくは、こちらの公式ページにて:GUGEN2016
□個人的なピックアップ
1.JIKKALARM「心地よく起きられる目覚まし時計」by nanka様
作品概要
実家×ALARM=JIKKALARM(ジッカラーム)
実家の朝のように、味噌汁の香りと、心地よい包丁の音で起こしてくれる目覚まし時計です。
包丁の音は、おふくろモードと新妻モードの2種類。
おふくろモード:トントントンという安定した音色
新妻モード:料理を初めたてのような不慣れで可愛らしい音色
設定時刻になると、包丁の音とともに味噌汁の香りが漂います。
物理的に包丁をまな板にぶつけることでアナログな音を発します。また、季節や気候による音色の変化も楽しんでいただけます。
動作を止めるときは、カーテンを開けてJIKKALARMに光をあてることで止まります。
(朝一番に見る光は、スマフォの液晶ではなく太陽光であってほしいという願いを込めてこの方式にしました。)
作品紹介ページ:JIKKALARM 心地よく起きられる目覚まし時計
トントントントンと心地よいリズムの音と、日本人ならほっとするような味噌の匂いがほんのりと私の鼻孔をくすぐり。何だろうと思って覗いた先にはこちらの作品。
会場入りして最初に出会った作品という事もありインパクトが大きかったですね。アラームという事で、面白いアイデアだなとオジサンは素直に関心(上からのようで失礼ですが)
味噌汁部分からの湯気が実際に味噌汁の匂いがするものだから、味噌汁の香料ってめずらしいですねと質問したら
「えぇ・・・今はほんとの味噌汁が中に入ってて、加湿器で蒸気にしてるんですよ(笑)」
味噌汁を加湿器でたかないでしょとか壊れるでしょとか関係なくものづくりってこういうだなといきなり教えられました。
2.陣痛共有デバイス「Happy Pain」by らるる様
作品概要
出産は夫婦二人の問題なのに、女性だけが負担が多いのが現状です。
男性もお腹を痛め、出産を経験することで女性の気持ちを理解した思いやりのある行動が取れるようになり、父親になる自覚も芽生えるのではないでしょうか。
夫婦二人で同じ苦難を乗り越えることで、出産という共通の喜びを分かち合い、より一層家族の絆が深まります。
Happy Painがその痛みを幸せに変えます。
作品紹介ページ:陣痛共有デバイス「Happy Pain」
両親学級などでお父さんが妊婦体験(身体に重りをのせての妊娠疑似体験など)をする事はありますが、こちらの作品は陣痛を共有するデバイスという妊婦体験の更に1歩2歩程前?横?に進んだ作品。妊娠・出産に関しては男が不用意に語る話ではないですし、自身で体験できない以上、頭で理解しようとしても、痛みやその苦悩はわかりえないものですがこの作品で身重な身体で大変な奥さんに寄り添いながら、二人で…。やっぱり安易な事言うのやめときます。
亭主関白ではない私は、母になった喜びで頑張れるだろう・妻(女性)として当然!などという考えはありません、妻の状況を傍で寄り添っていた限りでも妊娠期間で9か月+α、出産、産後の子育ても含めれば1年・2年~と肉体的・精神的な負担・時間などありとあらゆる妻の個人の人生を使わせてしまってるので、頭が上がりません。窓際サラリーマンです!とかアホな事、言いながらいきなりブログやる!とか言っても笑顔で応援してくれてる妻に感謝してます。(ブログが何なのかもよくわかってないのと興味ないのもあります)
話がずれてしまいましたが、この作品(陣痛共有)はともかく出産・育児に関して男性側の理解の有無で女性側の負担が大きくかわりますし、こういった作品で男性の理解が深まれば良いのではないかなと思いました。
女性側の意見はどうなのかと妻と他数人に意見を聞くと、「胎動とかを共有するのはともかく、陣痛は・・・」的な反応
「まぁ、新婚さんとか若いカップルだったら二人で痛みを分かち合いたいとか・・・ある・・・の?」的な反応
夫婦の形は、夫婦の数だけありますしね。(意味不明かつまとまらない)
3.〇〇ツが見える夢のメガネ「Delta Glass」by らるる様
作品概要
陣痛共有デバイス「Happy Pain」同作者。夢のメガネです。
作品紹介ページ:パンツが見える夢のメガネ「Delta Glass」
夢のメガネです。試作機とのこと、等身大の完成品でどうなるか。
妻にこちらの名刺を見られて。「子供つれて何見に行ってたの?」と苦笑いされました。
理解がある妻で助かったのかは、ともかくとして。
私が突っ込む前に、同じタイミングで本ブースにいた他の男性より「この展示物大丈夫?」と突っ込まれてたのに対して「今後、等身大で・・・」的な発言な作者様。素敵でした。
□応募作品 152点
若い製作者としては中学生グループによる応募作品もあり、日本のものづくりの一面を本イベントで触れることができました。実際どう活用出来るのか私の頭ではわからないものから、男のロマン(〇〇ツでなく他作品)、子供の知育に関するものなど様々なジャンル・カテゴリの作品が計152点。
製作者の熱意は当然のことながら、来場する参加者の中には製作者とは別の角度での利用方などで意見を交換しあう一面も。
そんな熱意に満ちた各作品は、公式ページにて過去の展示物も含めて見る事ができます。
色々な夢が詰まった作品も多いので、来年の作品も今から楽しみです。
公式ページ:GUGEN2016応募作品