衝撃吸収素材D3Oを使用したスマホケースを販売する国内唯一のブランド、GEAR4(敬称略) から 「iPhone7/7 Plus用 Oxfordケース」を提供いただいたのでご紹介。
メーカー:GEAR4
紹介製品:Oxford(iPhone 7用)・Oxford(iPhone 7 Plus用)
販売 :Amazon(iPhone 7用)・(iPhone 7 Plus用)
衝撃吸収素材 D3O とは?
「衝撃保護技術の歴史を塗り替えた革新的な新素材「D3O」を使用し、スマートフォンに究極のプロテクションを…」 GEAR4 HP内より抜粋
新素材「D3O」を前面に推していて自信が伺えます。
D3Oは、科学的かつ人工的に作られた、特許取得済みの特殊素材です。すでに様々なインパクトプロテクションの分野で実用化されています。
D3O素材の分子は、通常は自由に動き回っている柔軟な状態で、指で押せば粘土のようにへこみますが、強い衝撃を受けると、分子同士が互いにロックされたような状態になり、衝撃を吸収・分散させます。衝撃が大きければ大きいほど、このロック効果、すなわちプロテクション効果が増します。
このユニークな素材はすでに様々な分野で実用化されており、冬季オリンピックのアルペンスキー競技やアメリカ特殊部隊などでも広く使用されています。あの「世界一速い男」ウサイン・ボルトも、競技用シューズにD3O素材のインソールを入れていることが知られています。
GEAR4 HP内「D3Oテクノロジー」より
耐衝撃ではポリウレアなどが一部で有名ですが、衝撃の度合いで強度が上がるという話を聞いて最初に思い浮かんだのが、水溶き片栗粉などで体験できるダイラタンシー現象ですが似たような原理なのでしょうか?
開発・製造元のイギリスは元より日本国内においても耐衝撃・保護機能から保護具を中心に利用されているようです。
ケース各種(単体・装着) 画像
今回、提供いただいたのは Oxford iPhone 7用(RoseGold)/ 7 Plus用(Black)の2点。
RoseGoldとBlackのパッケージでは記載が若干違っています。2016年CopyrightのRoseGoldでは D3O の特性を記載していますが、2017年CopyrightのBlackにおいては各分野利用の記載に変わっています。2016年に「D3Oインソールを愛用するウサイン・ボルトがリオ五輪で3冠達成」との事からいえるようにD3Oの普及が伺えます。
肝心のケースの第1印象は、思ったよりもゴツくない。このコンパクトさでパッケージにあるようなハンマーなどの衝撃に耐えるのであればD3Oすごい!と素直に関心ですが、実際に試してみる勇気がありません。体験キットが届くのでそちらで近日疑似体験予定。※
※D3Oのデモキット(D3O素材の強靭さを試せる実験キット)を近日受け取り予定。
ケース装着のフィット感は若干きつい感じはあるものの、無理なく脱着できます。今回ケースを装着した2台の端末はフィルム(指紋防止など)なので特に影響はありませんが、全面ガラスフィルムの場合はケースによる圧迫・干渉が考えられます。
カード収納部は2ヵ所ですがそれぞれ1枚程度のスペース(それ以上入りますが、素材が伸びます)、写真外で動画視聴などを想定してスタンド式も試してみましたが自重で角度が安定しなかったのはマイナス。
各ボタン・コネクタ部の作りは問題なし。TPU+ポリカーボネイトのケースなどと同様、ボタンの部分は固いので慣れが必要。個人的には片手での操作がしずらくなるのでケースに留め具は要らない派なのですが、フタ(留め具)はしっかりと閉まりスマホ本体を守ってくれる安心感はあります。
ケース背面は、カメラ部分は当然ながら iPhone の文字が隠れない小粋な作りに。
ケース重量・装着重量
この手のケースの宿命ですがやはり重たい。ケース装着のiPhone 7 で約207gとZenFone Max(202g)とほぼ同じ重量、iPhone 7 Plus においては、こちらはZenFone Max+純正フリップケース装着(250g)を超える重さなので、男性はともかく女性には重たく感じてしまうのではないでしょうか。
ちなみにベッドで横になりながらスマホを弄る私、200g~のスマホが顔に落ちてくる恐怖を思い浮かべましたが実際に、寝スマホでわざとケース付 iPhone を頭上から落下させてみた所、単体で顔に落とすよりもケース装着時の方が重量は上がるものの痛みは少ないという検証結果に!?衝撃が分散されるD3Oのおかげでしょうかね?(200g~のものを顔に落としてますので相応に痛いです。そもそも検証数が少なすぎる)
Oxfordケースの評価
■良いところ(未検証も含む)
- D3Oによる耐衝撃性(未検証)
- 耐衝撃性ケースとしてはゴツくなくスッキリ
- iPhoneの文字が隠れない
- 寝スマホ時の顔面への落下がiPhone単体よりは痛くない(検証数少なめ)
■悪いところ
- 設計に少し遊びが欲しい(ボタン部分が固い、全面フィルムの干渉、カード部分等)
- iPhone+ケースの自重でスタンド状態が長く保てない
- 重い
本製品一番の特徴「耐衝撃性」という点が検証できない現時点においては、若干辛口?な評価となりましたが、悪いところで挙げた点は耐衝撃性とのトレードオフな部分もあるので仕方ないのかなと思います。
近日中にD3Oのデモキット(D3O素材の強靭さを試せる実験キット)を受け取るので、デモキット体験後は本製品の耐衝撃性を良く理解できるかと思います。