コロナ禍で変わった日常、テレワーク・オンライン授業・ステイホームなど必然的に増える自宅時間。そんな時間を快適に過ごす製品のニーズが高まる中で作業環境の改善に一役買ってくれるモバイルモニターの普及が進んでいます。
『モバイルモニター』持ち運びを想定した軽量なモニター。
テレワークでの活用、PC作業の効率化、スマートフォンやゲーム機の映像を出力して楽しむなどモニターというシンプルな機器だけに活用のも人それぞれ。
未だコロナ禍まっただ中、私自身も日常的にモバイルモニターを自宅のサブモニターやSwitchとの接続で活用中。
モバイルモニターとしては珍しいバッテリー内蔵『PF15-PRO』15.6インチモバイルモニターを Innocn Japan様より提供頂きましたのでさっくりと使用感をご紹介。
ココが良い!
- 外観、手触りの良い筐体
- 10点マルチタッチ対応、直感的に画面操作が可能
- 約4時間利用可能、5000mAhバッテリー内蔵
- 色域sRGBカバー率100%、発色に優れた液晶パネル
- 対応機器とはケーブル1本で映像出力
- 側面保護もしっかりスタンドカバーで持ち歩きも安心
- PC・ゲーム機、幅広いデバイスに対応
ココが気になる!
- 非光沢パネルと比較して映り込みや反射がある
- 画面の明るさを物理ボタンで調整出来ない(OSDメニュー)
- PF15-Proからの出力(給電)はMAX9W
- スタンドカバーのスタンド利用時の角度は固定
- バッテリー搭載の為、本体重量約1㎏
Contents
『Innocn PF15-PRO』 製品スペック
ブランド | Innocn |
品番 | PF15-PRO |
サイズ | 15.6インチ(16:9) |
パネル種別 | 光沢(グレア)IPS、10点マルチタッチ対応 |
解像度 | 1920×1080(フルHD) |
スピーカー | 1Wx2 |
リフレッシュレート | 60Hz |
応答速度 | 10ms |
色域 | sRGBカバー率 100% |
表示色 | 8bit |
輝度(標準値) | 400cd/m2 |
コントラスト比 | 1500:1 |
ポート | USB Type-C(給電専用) USB Type-C(給電・映像出力) Mini HDMI(映像出力機能) |
バッテリー容量 | 5000mAh/7.6V |
持続・充電時間 | 利用最大4時間、充電約5時間 |
定格電圧/電流 | 入力 20V/1.5A 出力 5V/1A、9V/1A(MAX) |
本体サイズ | 幅362.4x高236.6x奥8.4(mm) |
本体重量 | 1080g |
通常価格35,990円(実売3万円前後)で上記スペックを忖度無しで判断すると決して安価な製品ではないのが正直な所。
「ではオススメ出来ない?」と聞かれれば、本製品の特長でもあるバッテリー内蔵の利便性、安価な製品には見られない筐体品質を考慮するとはじめてモバイルモニターを検討している方には選択候補の1つにおススメします。
本製品以上の高解像度(2K~)、高色域(AdobeRGB,DCI-P3カバー)、高リフレッシュレート(120Hz~)、モニターアーム利用(VESA対応)など一部機能が必須でなければ『PF-15-PRO』のスペックは必要十分なもの。
数年単位の利用を想定したモバイルモニターの買い替え頻度は高くなく、初期投資として高いと感じても数年単位で利用する事を考えれば最初の一台は品質の良いものを選んでおけば使用中に小さなストレスも少ないでしょう。
『Innocn PF15-PRO』パッケージ、同梱物
『化粧箱』
同梱品 | 『本体箱』 ・Innocn PF15-PRO モニター ・USB Type-Cケーブル(給電専用) ・USB Type-Cケーブル(給電・映像出力) ・MiniHDMIケーブル(映像出力) ・USB Type-C ACアダプター ・クリーニングクロス ・取扱説明書『カバー箱』 ・スタンドカバー |
化粧箱内に、モニター本体・各種ケーブルが入った『本体箱』とスタンドカバーが入った『カバー箱』の2箱に分かれています。
『本体箱』
『カバー箱』
『Innocn PF15-PRO』外観
『PF15-PRO本体』
実際に『PF15-PRO』を手に取って思う事は手触りの良さ。
モバイルモニターの性能がこの2年程で大きく向上、低価格化も進んだ為に仕様上のスペック差が減っているのも事実ですが実際に手にもった時の手触りや質感、エッジ部の加工精度といった筐体品質は低価格のモデルと比べるまでもない差が如実に表われています。
※左側面は、スピーカーのみ
『ケースカバー』
低価格のモバイルモニターではマグネットでモニター本体に張り付けるタイプがが主流ですが本製品は前面・背面だけではなく側面もしっかりとカバーしてくれるケースタイプのもの。
純正ケースカバーなので当然と言えば当然ですが、電源ボタンをはじめとしてポート類へのアクセスは良好。カバンに入れて持ち運ぶ時もモニター側面をしっかりと保護してくれるのでマグネットカバーよりも安心できます。
ただし、全面カバーという事でケース自体の重量も増、スタンド利用時の角度が固定なのは残念なポイント。
『Innocn PF15-PRO』各デバイスとの接続
『Windows PC』
細かな接続仕様については割愛しますが、Thunderbolt 3やAlternate Mode接続に対応したデバイスであればUSB-Cケーブル1本で、モニターに対して給電&映像出力が可能です。
従来のモバイルモニターはMiniHDMI接続時は別途モニターへ給電する必要がありましたが『PF15-PRO』はバッテリーを内蔵しているので、MiniHDMI接続ケーブル1本だけでの映像出力が可能です。
※例外有(Switch)
『Mac & iPad』
M1 MacBook Air & iPad Pro11 ともにUSB-Cケーブル1本で手軽に映像出力が可能。
※ Lightning端子の iPhone & iPad で本製品を利用する場合は、別途 Lightning-Digital AVアダプタなどが必要。
『Android & Chromebook』
Android & Chromebook においてもUSB-C出力に対応した製品であればUSB-Cケーブル1本で手軽に映像出力が可能。
非対応の製品においても、MHL対応の有無・各種変換アダプター・ワイヤレスによるミラーリングなど…色々とやり方はありますが手軽さを前提としたモバイルモニターの利用にそこまでの手間を強いるのはどうかと思うので割愛。
『その他デバイス』
その他、デバイスとしてHDMI、USB-C出力に対応したデバイスとの接続、映像出力が可能です。
一例:出力可能なデバイス及び接続方法
- PS5:MiniHDMIケーブル1本
- Switch:MiniHDMI+USB-C給電
- Raspberry Pi:MiniHDMI(+変換アダプタ)+USB-C給電
※HDMIケーブル接続ではタッチ機能は利用できません(デバイス毎にタッチパネル対応の有無も有)
『Innocn PF15-PRO』鮮やかな映像描写
PF15-PROは光沢パネルの特性、最大輝度400cd/m2明るさと相まって鮮やかな描写を実現しています(その特性で撮影者もうつりこむ)
高解像度・高色域が必要な映像関係に携わる人や、高リフレッシュレート、応答速度の速さを求めるゲーミング用途といった事でなければ幅広い層に不満なく映像描写を体験できるモニター。
あえて発色の悪いモニター、仕様上『PF15-PRO』よりも高色域カバーのモニターと比較してみた所、発色の悪いモニターとは一目瞭然、AdobeRGBカバー率100%のモニターと比較しても一般的な用途においては遜色がない発色といえる。
光沢パネルは鮮やかな発色、映像映えする特性から動画視聴に最適ですが反面、映り込みや反射が強く長時間モニターを見続ける事務作業では目の負担が気になり光沢パネルは避けるという人も少なからずいるのですが『PF-15PRO』にはブルーライトカットをはじめ目の負担を軽減する機能があります。
フリッカーフリーはともかく、ブルーライトに関しては実際の目にどこまで影響するのかは不明瞭…ですが気にされている方には有用な機能でしょう。
Amazonの販売ページなどに記載されている、TÜV Rheinlandの認証に関しては取得以上の情報がないのでブルーライト比率などは不明。
『Innocn PF15-PRO』内蔵バッテリーの挙動
『PF15-PRO』の特長といえる内蔵バッテリーですが仕様上いくつかの制限があります。
バッテリー容量 | 5000mAh/7.6V |
持続・充電時間 | 利用最大4時間、充電約5時間 |
定格電圧/電流 | 入力 20V/1.5A 出力 5V/1A、9V/1A(MAX) |
『Switchとの接続はモニターへの給電が必要』
Windows PCやPS5などがMiniHDMIケーブル1本で映像出力が出来たので、Switchもドック要らずでモニター出力できるかと期待しましたが結果は写真の通り。
SwitchがTVモードとして起動するのに必要な「15V/2.6A」の出力要求に対して『PF15-PRO』は5V/1Aまたは9V/1Aまでと出力不足。
別途『PF15-PRO』に「15V/2.6A」の給電をすることでTVモードの映像出力は可能。
『接続したデバイスに給電は最大9W』
※OSDメニュー:接続機器へのバッテリー給電ONの場合
給電可能という事ですが9V/1A MAX9Wの仕様上、利用が想定されるのはスマートフォンくらいでしょうか。
『20V/2.25Aで充電可能?』
仕様は入力20V/1.5A(ACアダプターも同様)ながら20V/2.25Aで『PF15-PRO』に充電できるのかもしれない。
※USB PDパケットを確認していないので実際の入出力は不明
『Innocn PF15-PRO』その他
『バッテリー部分の発熱』
室温21℃、4K動画を1時間視聴中の状態。真夏の炎天下など厳しい条件下でなければこの程度の発熱は問題ないと思われる。
『OSDメニュー』
電源のオン/オフ、音量操作 大/小 をのぞいて大半のモニター設定はOSDメニューの操作が必要。
OSDメニュー表示方法、電源ボタンの短押すor二本の指で画面右下から一番下までスワイプ操作
一つ残念なのは、明るさ調整もOSDメニューを操作が必要。慣れればOSDメニューを表示して画面タッチと2タッチで設定できるものの、他一般的なモバイルモニター同様に音量ボタンに明るさ調整を割り当ててくれたら良かったな…と。
『シーンモード』
標準の他、読取、シアター、ゲーム、RTS、FPS、アイケアといった7タイプのモードがOSDメニューより選択可能。
ゲーム時の設定の一つとしてオーソドックスにゲームモードの他、RTS、FPSモードなど遊ぶゲームのジャンルによってメーカーが調整した設定に手軽に変更して好みを探せるのはいいかもしれない。
Amazonで販売中、狙い目は10月特選タイムセールの割引を狙うのがベター!
商品名:Innocn PF15-PRO 15.6インチモバイルモニター
商品リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B097PFPKJ2
通常価格:35,990円
特選タイムセール価格:28,792円(通常価格から20%OFF)
実施期間:2021/10/29 9:00 – 2021/10/31 23:55
10月特選タイムセール期間中は通常価格から20%OFFになるので、本製品に興味がある方はこのタイミングがチャンス!
PF15-PROの他、有機EL&4K 色域DCI-P3カバー率100%のPU15-PREや40インチウルトラワイド、144Hzリフレッシュレート、色域DCI-P3カバー率95%のWR40-PROなど尖った製品やコスパに優れたラインナップを揃えているので、Innocn Japanの公式ページも同時にチェックしてみるのもおススメだ。
Innocn Japan公式ページ:https://www.innocn.com/jp/